こんにちは。Kumikoです。
35歳で結婚するまで、私は仕事と趣味の毎日だったのですが、その趣味というのは、社会人になって始めたバイオリン でした。
ピアノは6歳頃から11年ほど習っていたので、クラシック音楽はいつの間にか好きになっていたのですが、やはり、クラシックといえばオーケストラ。オーケストラといえば、バイオリン!
あの音色といい、アンティークな形といい、ずっと憧れでした。
社会人になって、学生時代から付き合っていた彼とは遠距離になり、フラれてしまった私は、心にぽっかり穴があきました。
この寂しい時間を何かで紛らせたい、自分をもっと磨きたい、新しい何かを習得したい、だんだんと、バイオリン、習ってみる?となった訳です。
その頃、私は25歳。教室を探し始めたのは、ちょうど秋頃でした。

目次
楽器はどうする?
私は、とりあえず、ネットで全てが揃ったセットを、2万円弱くらいで購入しました。(バイオリン、弓、ケース)
その頃の私は、もし続かなくても、楽器自体がインテリアにもなるし、なんて思っていたのです。
今思えば、もったいないことをしたなと思います。
なぜなら、バイオリンの音は、値段で全然違ってくるからです。
安いバイオリンは安っぽい音。高いバイオリンは、やはりそれなりの音です。音色もさることながら、音の出やすさ、弾きやすさも全く違います。
これからバイオリンを始めたいと言う方には、買う前に、これから習う先生にまずは相談されることをお勧めします。
お気に入りの楽器で練習すると、上達も早いですよ!
私の場合は、結局、先生にオススメのバイオリンをお願いして、バイオリン、弓、ケース、肩当て含めて、全部で30万円ほどで揃え直しました。
大人から始めたバイオリン初心者も、いつかアマオケで演奏するなんてことが出来るの?とびっくりするやら、嬉しいやら!
いつか、アマオケで演奏する!という目標も出来たのです!
購入する頃には、一生モノの趣味にする!と言う決意もしており、
それに、2万円弱で買ったバイオリンと比べて、音の違いが素人の私ですら分かりました。
そうなると、練習も楽しくなります。
楽器は、大切です。初心者なら尚更、信頼できる楽器店、先生に相談しながら、納得のいく楽器を選んで下さい。
大人のバイオリン教室、先生を探す
では、いざ、習うとしたら、どこで習いましょうか?
楽器を目の前にして、これは、独学で習得するのは無理だなと思いました。
自分で考えて勝手に始めてしまうと、どうしても変な癖や弾き方、姿勢が身についてしまい、習得するのに、かえって遠回りになることがあります。
特に、バイオリンって構え方、弓の持ち方、弾き方と普段の生活にない姿勢で、特殊です。
ちゃんと先生に習った方が、自分でするよりずっと早く上達します!
ヤマハの大人のバイオリン教室
私は、ちょうど習いたいと思っていた矢先に、自宅から歩いて通えるところに、ヤマハの音楽教室が新たに開設されました。
そこに、なんと大人のバイオリン教室があるではありませんか!
すぐに申し込みに行きました!!
ヤマハは、全国に展開されており、大人を対象にした教室もかなり沢山あるので、探しやすいと思います。
「大人のバイオリン教室」で検索すると、お近くの教室が出てくると思いますので、一番通いやすいところから、まずは見学に行ってみましょう。
検索しても、近くに教室が無いと言う場合
もし、お住いの地域にアマチュアオーケストラがありましたら、その事務局に連絡してみて下さい。
アマオケ(アマチュアオーケストラ)のメンバーは、仕事を持ちつつ、趣味でオーケストラの一員になっています。
バイオリンなどの弦楽器の場合、バイオリンを教えているという先生が、メンバーとして参加されていることがありますので、問い合わせしてみるという手もありますよ!
案外、お近くに住まれている先生もいらっしゃるかもしれません。
先生との相性もありますので、「この先生なら!」と言う出会いがあるといいですね!
練習場所は?音は大丈夫?
習い事には、自宅での練習は欠かせません。
でも、気になるのは、楽器ですから、「音」ですよね。
そのまま弾いても大丈夫なのかな?と心配です。
一人暮らしの部屋では、特に、音、気になります。
ミュート(消音器)を使う
バイオリンの駒に、消音器を取り付けることにより、駒の振動を強制的に抑え、ボディへの共鳴を低減する仕組みになっています。
ゴム製と、金属製があります。
ゴム製:軽量で柔らかく、楽器に負担がかからない。
金属製:消音効果は優れている、取り扱いには注意が必要。
ゴム製をオススメしているところが多いです。
私は、一人暮らしの部屋だったので、金属製も持っていましたが、金属製は、装着した時に、バイオリンの重さが違うと感じるくらい、重量感がありました。
それに、金属製のミュートは、駒に乗せているだけなので、駒から落ちてバイオリンのボディに傷を付けてしまうこともあり得ます。
結局、私は、ゴム製のミュートを使っていました。
ミュートを検索していると、駒にのせる小さいミュートも出てきます。
こちらのミュートは、オーケストラで演奏する際に、この小さいミュートを使用して、わざと音を小さくする演奏があります。個人のレッスンで使用することはほぼ無いので、バイオリンの習い始めに揃える必要は無いです。
カラオケボックスで練習する
ミュートを使うと、音は小さくなるものの、バイオリンの素敵な音色とは程遠い、なんともくぐもった音になってしまいます。
やはり、バイオリンの音色を楽しみながら練習したい!と言う時には、カラオケボックスを借りて、思いっきり音を出して練習しましょう!
たまに、一人カラオケ禁止の所もあるようですので、事前に確認してから予約されるといいですね。
その時は、譜面台も忘れずに!
譜面台を準備しよう!
譜面台は、自宅で練習する時にも、必需品です!
バイオリンを構えて、いざ、楽譜を見る時に、楽譜が下にあったり、何かに立てかけて楽譜を置いたとしても、どうしても視線が不自然になり、構えも不自然になってしまいます。
バイオリンを構えた時に、自然と見える位置に譜面台があると便利です。
その時は、ぜひ折り畳み式の持ち運びに便利なものを購入しましょう!!
防音室を設置する?
私と同じように、大人になってからバイオリンを始めた友人は、実家に住んでいたのですが、彼女は、実家の自分の部屋に、簡易防音室を設置しました!
スペースに余裕がある方は、これでいつでも練習できますね!!
習い始めから2年半
ヤマハの大人のバイオリン教室に通い始めてから、仕事がある平日の夜は、何も無い日は、ミュートを付けて部屋で練習していました。
ミュートを外しての練習は、休日の昼間、部屋を閉め切って、行なっていました。
私の部屋は角部屋で、割と防音もしっかりしていたので、練習出来たかなと思います。
2年半の間は、とにかく、運動で言えば「基礎体力作り」のようなもので、バイオリンを持つ姿勢、弓の持ち方、動かし方、をみっちり仕込んでいただきました。
この基礎が出来ていないと、音も綺麗に出ないので、ここは、焦らず、正しい姿勢を身につけていきましょう!
私が通っていたヤマハの教室には、グループレッスンは無く、個人レッスンでした。私自身は、個人レッスンの方が、マンツーマンでしっかり教えていただけるので、いいなと思っています。
今考えると、グループレッスンも、仕事や学生時代の友人とは違う、趣味の繋がりが新しく出来て、それはそれで、楽しいかもしれません。
ちょうど2年半くらいには、簡単な曲を弾けるようになってきました。
その頃、仕事の都合で、県外に出ることになり、私は今まで習っていた先生の師匠という方を紹介して頂き、引き続き、バイオリンを習えるようになりました。
さらに2年半
先生の師匠という方は、プロのオーケストラでバイオリンを弾いていらっしゃる先生でした。
その先生は、17歳からバイオリンを始めたという先生でしたので、子供の頃から習って自然と姿勢が身についてきた先生とは違い、バイオリンの姿勢や弓の持ち方、などなど、それはそれは丁寧に教えて頂きました。
通い始めて1年を過ぎた頃、ようやく、私もビブラートを教えて頂き少しずつビブラートをかけて弾く練習を始めました。
ビブラートがかけられるようになると、いよいよバイオリンらしい音が出るようになり、さらに練習も楽しめます。
その頃は、仕事も朝から晩まで、本当によく働いていて、週末だけしかバイオリンには触れることが出来ませんでした。
なので、1ヶ月に1回のレッスンでした。
それでも、やっぱり、「好きこそ物の上手なれ」とはこの事ですね、どんどん弾けるようになることが本当に楽しかったです。

習い始めて5年経過。いよいよアマオケに!!
5年経った頃、また仕事の都合で、地元に戻ることになりました。
地元から、習っている先生への所へは、県をまたいで片道2時間弱。
でも、1ヶ月に1回のレッスンならば、通っている人もいるという事で、私も1ヶ月に1回、レッスンに通うことにしました。
私と同じ地元から、同じ先生に教えてもらっている生徒さんで、私と同じ時期にバイオリンを始めた人が、地元のアマチュアオーケストラに入っているという事を、先生から聞きました。
私の実力でも、入れると先生からもお墨付きを頂き、いよいよ、私もアマオケに入団することに!!
入団して、すぐに、「ふれあいコンサート」という割とカジュアルな子供も一緒に楽しめるというイベントのコンサートがあり、それで初めてコンサートデビューをしたのです。
私の大好きな曲の一つ、エルガーの「威風堂々」をステージの上で弾いた時は、今でも覚えていますが、鳥肌が立ちました!!
そしてしばらく経った頃、先生が親しくされているバイオリン工房から、200年くらい前の古いバイオリンを紹介されました。
ネック部分が、少し小さくてとても上品な色合いです。ボディも若干小さく感じます。が、膨らみがあって、ちょっと弾いただけですごく響きます。
これこそ、こんなに違うんだ!と実感したのを覚えています。
ただ、お値段も、それなりにかなりお高く、どうしようかなぁと迷っていました。
オケの練習の後、オケのメンバーと一緒に帰る時に、先輩方に相談したところ・・・
と言われ、まぁまぁ貯金もたまっていた私は、決心し、その古いバイオリンを購入したのです!!
その頃、すでに30代に突入していましたが、結婚する予定など、微塵も無かったですから、思い切れました。
思い切って購入して本当に良かったです。
30代半ばで、ようやく私も結婚できた訳ですが、確かに、独身時代のようにお金って使えません!将来のことも考えると、買えていなかったはずです。
オーケストラのメンバーには、山と山小屋を持っている方もいました。仲良くなったメンバーで、様々な年齢層の方々と、そこで合宿をしたり、コンサートの後には、飲み会をしたり、と本当に楽しい独身時代を過ごすことが出来ました!

終わりに
大人になって、何かの習い事を始める時の最初のステップは、とても勇気がいります。でも、私は、思い切って初めて、本当に良かったなと思います。
そこには、今までにない、新しい世界が待っています。
もし、あなたが、バイオリンを始めようかどうしようか、悩んでいるのであれば、ぜひ、最初の一歩を踏み出してみて欲しいです。
今の私は、無事に結婚して、子供達にも恵まれ、バイオリンを弾いている時間はなくなってしまったのですが、子育てがひと段落して、時間の余裕が出来たら、また、バイオリンを復活したいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。