こんにちは!Kumikoです。
将棋の藤井聡太棋士が幼少期に受けていたとされて話題になった「モンテッソーリ教育」。
我が家でも、モンテッソーリ教育をされている幼稚園に子供達は通っています。
私自身も、モンテッソーリ教育をされている幼稚園に通っていたのですが、私は幼稚園が大好きだったので、今回は、そのモンテッソーリ教育の簡単なご紹介です。
また、そのメリット、デメリットもご紹介。今から幼稚園、保育園をお探しの方、よかったら参考にされて下さい。
目次
モンテッソーリ教育とは?
マリア・モンテッソーリ(1870~1952)という女性医学者、科学者によって、イタリアで始められた教育法です。
今日では、欧米で3割の子供が何らかの形でこの教育を受けていると言われています。
モンテッソーリ教育を受けた著名人として、Amazonの創立者ジェフ・ベゾス、Googleの共同創立者セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ、Wikipedia創立者ジミー・ウェールズ、アンネ・フランク、最近では藤井聡太さんなどがあげられます。
モンテッソーリ教育の目的
『自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる』
この目的を達成するために、マリア・モンテッソーリ女史は、子供を観察し、そこから得た事実に基づいて教育法を構成し、独特の体系を持つ教具を開発しました。
その教育法の正しさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの成果によって証明されています。
モンテッソーリ教育の特徴
「1人で出来るようになる」ために、環境を整えることと、少しの援助を行うことが大人である親や先生には求められており、『子どもを見守る』ことが重要だとされているのが、モンテッソーリの教育法です。
自由になんでも好きなようにさせるのではなく、そのとき個々人に必要だと思われる物を適切な時期に「自分で」選び取れるよう先生は援助していきます。
自発的に「これがしたい」と考え行動できるようになることもモンテッソーリの目的のひとつであるため、大人(先生)は自発性を妨げないよう、環境を整えています。
また、遊びのことを、『お仕事』と読んでいることも大きな特徴です。
集団生活をするときは縦割りが基本
幼稚園や保育所では、”縦割り”でクラス編成を行います。
社会性や、協調性を身につけるために、大体の3歳程度の年齢幅でクラスをまとめています。
幼稚園では3,4,5歳児が混ぜられた異年齢クラスになり、保育所では、0,1,2歳児と、3~5歳児の2段階クラス編成されるケースが見られます。
モンテッソーリ教育の5分野
1、日常生活の練習
日常生活の様々な練習を通し、自分の生活を依存から自立へと成長させ、さらには精神的にも自立する心を育てます。
この頃の教具の特徴としては、子供が扱いやすい子供用サイズであること、子供が思わず手を出したくなる色彩や形が魅力的であるもの、そして清潔であることです。子供自身が汚れに気付く物を教具として使います。
また、落とせば割れてしまう陶器やガラス製のものなど、本物の持つ美しさを感じたられたり、壊さないように慎重に扱うことに慣れる練習をします。
2、感覚教育
子供が3歳から6歳の間は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感が著しく発達する特別な時期であり、モンテッソーリ教育の中でも、重要視されています。
具体的には、大小10個の立方体を大きい方から積み上げていく「ピンクタワー」や、大小・高低・太細など視覚を養う「円柱さし」などの教具があります。
このような教具を1セットずつ備えておくなど制限があることで、教具を友達が使っている間に待つことを覚えたり、社会的マナーを身につけたりします。
3、言語教育
日常生活の練習と感覚教育を基礎とし、子供の興味や傾向に適したゲームや、言語遊びが導入や展開に用いられます。
「話す」「書く」「読む」だけではなく、「文法」や「文章構成」も早い時期から学びます。
言語教育の教具には、幾何学形が枠とともにセットされており、枠に沿って線を書くなどの運筆練習をする「メタルインセッツ」、ツルツルした台にザラザラの砂文字で平仮名、カタカナが1文字ずつ書かれており、指でなぞる「砂文字版」などがあります。
4、算数教育
具体的に感覚で捉えることのできる「数量」から入っていきます。
具体物である「数量」と、その数量を言い表す「数詞」、書き表す時に用いる「数字」の三者関係を重視し、これら三者が一致した時に初めて数量概念を身につけたと判断します。
算数教具の一例です。例えば、十進法は、1,10,100,1000の「金ビーズ」を用いて、視覚、重さなどで数を体感しながら学びます。
5、文化教育
動植物、地理、地学、歴史、道徳(宗教)、音楽、体育、美術などが含まれます。
生命の神秘への興味や芸術に関する表現力、など多岐にわたった能力を育みます。
教具としては、「太陽系の惑星の模型」や「世界地図・日本地図パズル」、「動植物の絵カード」などがあります。
モンテッソーリ教育のメリット、デメリットは?
メリットは?
・きちんと座って話を聞くことが出来るようになり、学習能力が高くなる。
・手先が器用になる。整理整頓が出来るようになる。
・縦割りクラスのため、年齢や性別を問わず、小さい子の面倒を見て、自立した子供になる。
デメリットは?
・室内遊びが多く、運動する機会が少なくなる
・外で遊びまわることが大好きな子供さんや、じっと出来ない子供さんにとっては苦痛であり、合わない場合もある。
実際、子供たちが通っている幼稚園でも、「うちの子には合わないみたい」と辞めていった方もいらっしゃいました。お子さんの特性をよく見極めてから判断した方が良さそうです。
自宅で出来るモンテッソーリ教育
*日常生活の練習をしよう!
コップに水を注ぐ、ボタンをかける、室内をはく、ハサミで切る、植物の世話など、お手伝いをしてもらう感覚で取り入れてみるといいです。
*100円ショップで簡単に手作り出来るお仕事も!
シール貼り:子供が取りやすいシールを揃えて用意します。台紙に貼っていくお仕事です。
おはじき落とし:ビーズやおはじきなどを、穴の開いたケースに一つづつつまんで入れるお仕事です。
ピンセットのお仕事:ピンセットやトング、スプーンを使って、豆や小さな物を器から器へ移していくお仕事です。
まとめ
モンテッソーリ教育は、好きなことに好きなだけ集中して取り組むことが出来、納得がいくまで追求できる環境が不可欠です。
それを促す教具は、大人も惹かれるような魅力的で綺麗なものです。
私は自分の子供に、自宅でその環境を提供出来ないなぁと思い、今の園を選びました。園選びには、やはり相性があり、ぜひいくつか見学に行って、雰囲気や温かさ、先生の様子など見てから決めてください。
園では、自由に遊びまわり、泥んこになって過ごすという選択をして、おうちモンテッソーリ教育を行なっている方もたくさんいらっしゃいます。
モンテッソーリ教育、おうちでも取り入れてみてください。